デザインフェスタ58出展レポート

デザインフェスタ58出展レポート

2023年11月15日

11/11(土)、12(日)の2日間、デザフェスに出展してきたので、その感想や反省点をまとめていきます。

ルミ
ルミ

この記事は売り子のルミが感じた事を記載しています!
デザフェスは参加したことが無いのにいきなり出展という暴挙に出たのですが、何とかなったよ(笑)

今回、出展者は朝7:00から会場入りして準備をする事が出来たのですが、開始される11:00まで4時間あったにも関わらず、ギリギリまでレイアウトを組んでいました。
自宅でレイアウトを組む練習をしていても、やっぱり会場で組み立ててみると「何か気になるな~」と思う事が沢山出てくるので、早くに行っておいて良かったです。

当日は新橋駅近くのエレベーターが工事中というトラブルがあったり、

ゆりかもめからビッグサイト駅に降りてすぐのエスカレーターが工事中だったり…

大荷物を持った出展者にとっては難所ばかりだったので、時間に余裕を持つって大事だな…と痛感しました。

ビッグサイトに着いたのは会場20分前だったのですが、出展者入口は長蛇の列…そして周りが海沿いなので風がものすごく強くて持ち物が飛ばされそうになったり、寒すぎて凍えていたので11月の出展は防寒具が無いとホントにきつかったです。(厚めのコートを着るほどではないけど、春秋で着るような薄手のコートは必要)
出店準備中は人もまばらなので寒いです。ただ、開場して人が沢山入り始めると寒さは気にならなくなりました。

ブースレイアウトについて

Sブースは思ったよりも狭い

デザフェスではブースを借りるだけだとスペースしか用意されないので、自分で別途壁や机、椅子などを借りるか自前で用意する必要があります。
今回私たちはSブースを借りました。私はデザフェスに一般参加すらした事もなかったので、会場がどんな感じなのか想像が付きません。
なので会場に着いて実際に現場を見た時、思いの他狭くてうまく収まるかどうかとても不安になりました。

配置されたCエリアは平面のイラストを中心としたブースが固まっているのですが、壁を借りる方はかなりいました。
壁が無いと、裏側のブースの壁の接続部分が丸見えになってしまい、レイアウトをよく考えないと自分のブースの世界観が崩れてしまうんですね。(壁の裏側はレンタルした人に許可がを得ないと使ってはいけません)
なのでGiaのブースでも壁を借りたのですが、これを使うと更に狭く感じる!
体感としては、小柄な女性2名はギリいけますが、大柄な男性2名はギュウギュウになるかはみ出る感じです。
規定では荷物も人も白い枠線の中に収めなければならないので、持って行く荷物はかなり精査した方が良いと思いました。

今回、私はこちらのキャリーケースを使用しました。

写真にある通り、机の下にすっぽり収まるサイズ感で机にもなったオススメのアイテムです。
グッズや什器も全てこのケースに収まったので、荷物を送る時の送料などは一切かからず節約にもなりました。

壁を使ったベンチマーク

さて、実際のブースレイアウトの話に戻ります。
数あるブースの中で目立つようにするためには何か「目印になるもの」が必要だと思ったのでB1サイズのバカでかいポスターイラストを配置しました。
このイラストはGiaが普段投稿しているpixivXのアナリティクスを解析して、ブックマークやイイネのアクション数が比較的多いものを選定しました。ポスターは目印になると同時に「このイラストが好きだから見に行ってみよう」というキッカケにもなるので、ウケが良いイラストにする必要があり、この解析はかなり重要だと思いました。

実際のブースはこんな感じ。

※開場前に撮影したためブース外に椅子などがありますが、イベント中は内側にしまっています。

角ブースという良い立地で広い通路が右側に流れているため、広い通り側にポスターを配置する事で、お客様は歩いている最中にチラ見えしてブースに近づこうとする導線を作れると思ったのでこのような形になりました。
この施策は大当たりで、裏側のブースから次のレーンに行こうとする人も、正面から来る人も絶対にこのポスターに目が行くので、このイラストの雰囲気が好きな人を集客する事に成功する事ができました。

POPに力を入れるより「体験させる」と購入意欲が高まる

POPは前回のイベントで手書きにしていたのですが、遠目に見ると分かり辛かったため、今回はPCでデザイン、印刷したものを使用しました。
キャッチコピーや使用イメージもあった方が良いかなと思って入れてみました。
でも商品に触れてみるというお客様が少なかったので、マスクやTシャツは途中からサンプル用として袋から出して置いておくと、興味を持って下さる方が増えました。
マスクやTシャツなど身に着けるものは「手に取って確認したい」お客様が大変多かったようで、自分の体に当ててみてサイズ感や着用した見た目を確認してから購入して頂ける方が増えました。
次回は鏡も用意して確認できるようにしたいと思いました。

販売したグッズの中で一番高額な複製原画は額縁に入れていると本来の紙質が肉眼で分からず「ただの大きなポスターなのに何でこんな高いの?」と思われたのか見向きもされませんでした。
なので2日目は額縁から原画を出した状態で置いておいたところ、興味を示すお客様が増え、更には3枚中2枚も連続でご購入頂ける方がいらっしゃいました。
この複製原画はジークレー印刷と言って、印刷だけどアクリル絵の具のような凹凸があるインクののりや発色があり、美術館の展示でも使われるような品質の良いものです。
興味を持って頂いた方にはちゃんとその説明をすると、値段の高さにも納得して頂ける方も多くいて、解説って大事なんだな…と思い知らされました。

じゃあPOPは要らないのか?とも考えたのですが「情報」としては必要なのであった方が良いという事例もありました。

「電子マネー・クレジットカード使えます」
Giaのブースでは電子決済を導入していて、使える種類のロゴPOPを置いておいたのですが、最初は全然気付かれませんでした。なので2日目はロゴPOPの上にこの文言を添えておきました。
そうすると「アクキーが欲しかったけど現金が無いからステッカーかな…あ、でも電子決済使えるんですね!」とすぐに気づいて貰える回数が増えました。
少し遠巻きで見るとPOPのロゴマーク群一つ一つが小さいので、これは何のマークなのか分かり辛かったみたいです。なので、文字で「これは何なのか」の補足を入れておくことでこの問題を解決する事が出来ました。

「ご自由にご覧ください」
画集は中身を確認出来るよう「サンプル」というPOPを入れておいたのですが、中身を見て良いのか否かがよく分からなかったので、いちいち声掛けで「ご自由に見てくださいね~」というのが大変でした。
なので「どんなアクションをして欲しいのか」まで具体的に書いたPOPの方が効果が高いと感じました。

全何種類あるのか
これはポストカードであった事なんですが、種類がどれだけあるのか分からず1種類しかないと思われたり、何種類あるのかと質問されるお客様が大変多く説明が必要な事案が頻発していました。
種類が分かるように配置していたと思っても、気づかない人は多いのでちゃんと何種類あるのかは書いた方がいいなと感じました。

よく売れたもの

気になる収益の方ですが、デザフェス出展料、レンタル品、宿泊費、交通費もろもろの経費を引いても利益が出るくらい売上を作る事が出来ました!
実際にどんなものが売れたのかは以下の通りです。

Giaは毎回1枚絵の描き込みに力を入れているイラストレーターなので、画集やポストカードのような平面で世界観が伝わるようなものが良く売れました。
特にポストカードは良く売れました。理由としては

  • 本当は画集が欲しいけど、お金が無くなっちゃったからせめてポストカードで
  • 友達でこういうのが好きだからお土産に買う手ごろなものだった
  • 色んな絵師のポストカードを収集している

というのが多かったです。
私の予想ではそんなに売れないと思っていたのですが、結果的に1番売れたので次はもっと種類を多くしようと思いました。

あとはワンコインくじが1日目、2日目で完売したのもびっくりしました。
やっぱりお祭りムードな事もあって、友達集団で来られる方が一緒に引いて何が当たったかを見せ合う瞬間が楽しいようですね!
それから色んなブースでガチャやくじを引きにいくと決めてきているお客様もよくお見掛けしました。
前回のイベントでは見向きもされなかったコンテンツの一つだったので期待していなかったのですが、イベントごとにお客様の反応が違うのも面白いなあと思いました。

あと景品の内容として頂いた感想としては

  • 普通に購入できるグッズには無いものがある
  • お値段以上だと感じるものがある
  • 直筆イラストなどの目玉商品がある

というのがあったから購入に至ったとの事でした。
反省点としては、何回もくじを引いてくださる方がいたので、景品が被ってしまったのが申し訳なかったです。
次はステッカーなど選べる種類を増やして、同じ番号が当たってもガッカリ感が無いようにしたいと思います!

2日間で客層の違いがあった

全体の売上的にはやっぱり土曜日の方が高かったです。ただ、土日でお客様の層が何となく違う感じはしました。
1日目は私の本アカの友達や、NFT関係で知り合った方が沢山来てくれました。
ご新規の方だと比較的若いグループが来てくれたようで、Tシャツやステッカー、アクキーなど若い子が好きなものが売れていました。

二日目は外国人や、ある程度年齢が落ち着いて自由に使えるお金が多い感じの方が多い印象で、Giaのブースで出していた高額の複製原画を購入されるなどして売上が伸びました。
それからマスクやタイツなど個性的なファッション小物を探す人も多く、マスクが1日目より倍売れたり、タイツに興味を示す方が大変多くいました。

なので、両日出してみると自分の商品が売れる傾向も分かって面白いなと感じました。

名刺はどのくらい必要だったか

名刺は今回、230枚ほど用意したのですが、2日目の午後3時過ぎぐらいには終わってしまいました。
終わってしまった後も、閉館までにお買い物をするために走っているお客様から「SNSや通販だけでも知りたいので名刺ください!」と言われる事が大変多かったです。
なので2枚残しておいた名刺の裏表をブースに置いておいて、そこからQRコードを読み込んで頂く方式を取りました。

そこで「名刺を貰って後で通販やSNSを見に行く人ってどれくらいいるのだろう」とふと疑問に思いました。
接客の合間でGiaのアカウントを随時チェックしていたのですが、名刺があった時よりも無くなってQRコードを読み込んで貰った時の方がフォローの数が増えていました。
帰ってから改めてフォロー数を見てもそんなに増えている感じはしなかったので、もしかしたら名刺は無い方が良いのでは??とも感じました。
名刺を貰う方を観察していると、名刺コレクターなのかな?というくらい各ブースの名刺だけを貰って去っていく方も多くいました。
私としては名刺も経費をかけて作っているものですし、Giaの活動を今後もちゃんと見守ってくれる方に届けたいと思っています。
なので今後の名刺の配り方は考えようかなと思った出来事でした。
ただQRコードを読んで貰う形にした場合、人の渋滞が出来てしまい通路の邪魔になってしまった事もあったので、持ち帰れる情報として何か考えたいと思います。

参加前に考えた事ややった事は、スペースでお話ししているので良かったら聴いてみて下さい。

以上、初めてのデザフェス出展レポートでした!
これからデザフェスへ出展してみようかな…と思う方の参考になりましたら幸いです!

そしてGiaのグッズってどんなものがあるのか気になった方はぜひ下記の通販を覗いてみて下さいね!

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